有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン
文献ID:S0024520
PMID:
8855418
AF
8
研究方法
その他
検診方法
ビデオ下胸腔鏡検査
対象数
145文献(施設)、胸腔鏡検査5,280例
対象集団の特性
記載なし
対象集団の設定条件
(1)ビデオカメラと胸腔鏡が接続されたモニターで術者が検査をしたもの
(2)胸腔鏡と手術器具が別の挿入部位で検査されたもの
が記載されている文献
評価指標
偶発症の発生率
評価指標の把握
記載なし(対象文献より引用)
結果
偶発症の発生率の総数は3.6%(191例)、空気漏れ1.8%、出血0.4%、肺炎0.25%、感染0.17%、創部播種0.02%、及び死亡率は0.3%(16例)。
1.04%(55例)が術中胸腔鏡から開胸術に変更されている。
不利益
上記の通り
研究全般に関するコメント
胸腔鏡145文献中ビデオ下胸腔鏡検査について記載しているものは40文献。文献検索をMedline単独で行っており、抽出の偏りがある。ハンドサーチによる文献の追加もない。偶発症の発生率は従来の胸腔鏡よりビデオ下胸腔鏡が約4倍高いと述べているが、両群の比較はなされていない。ビデオ下胸腔鏡の偶発症の発生率が高い理由として、手術目的の検査が多く手技が煩雑であるためと考察し、熟練した術者が施行すべきとしている。