有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン
文献ID:S0024501
AF
3, 4
研究方法
検査精度
検診方法
多検出器列らせんCTを用いた低線量薄層CTによる胸部検診(MDCT検診)とCT検診車を用いた低線量CTによる胸部検診(CT検診車検診)
対象数
2,188人 MDCT:1,174人、CT検診車検診:1,014人
対象集団の特性
MDCT:男性829人、女性345人、平均年齢56歳、喫煙者686人
CT検診車検診:男性649人、女性365人、平均年齢56歳、喫煙者579人
対象集団の設定条件
MDCT検診はドック受診者が、CT検診車検診は地域住民が対象者
評価指標
各検診CT検査の正診率
評価指標の把握
精密検査
結果
測定条件はMDCT検診/CT検診車検診それぞれ電圧120/120kVp、電流10/25mA、スライス幅2.5/10mmにて施行。実効線量はMDCT検診0.43mSv、CT検診車検診0.60mSvであった。MDCT検診の要精検判定者(肺がん疑い)は4.6%(54/1,174)で正診率は84.4%。CT検診車検診の要精検判定者は8%(81/1,014)でCT正診率は56.9%。
不利益
偽陽性、偽陰性
研究全般に関するコメント
スライス幅を薄くすることで疑陽性率を減らせると考察している。MDCT検診はドック受診者が、CT検診車検診は住民が対象者でありバイアスがあると思われる。