有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン
文献ID:S0024492
PMID:
12114333
AF
3, 4
研究方法
検査精度
検診方法
低線量CT撮影、baseline screeningと1年後repeat screening
対象数
baseline 7,956人(repeat 5,568人)
対象集団の特性
50-69歳の男女
baseline:男性6,319人、女性1,637人 repeat:男性4,257人、女性1,311人
50-59歳の男性が全体の約45%を占める。喫煙率62.1%
対象集団の設定条件
日立雇用健康保険被保険者
評価指標
肺がんの発見率など
評価指標の把握
精密検査
結果
baseline検診のCT陽性率は26.3%(2,099/7,956)、repeat検診で2.7%(148/5,568)。 baseline検診のがん発見率は0.45%(36/7,956)でそのうち86%(31/36)はstage I。repeat検診のがん発見率は0.07%(4/5,568)で全てstage Iであった。年齢・性別の全がん発見率は、55-59歳・60-64歳の女性で各々0.44%・0.66%と高かった。
不利益
偽陽性。CT検査陽性で精密検査を行った良性腫瘍数は、baseline検診で28人(28/2,099)、 repeat検診では3(3/148)人であった。
研究全般に関するコメント
baseline検診は非喫煙者や女性にも行い、repeat検診は性別・喫煙歴等を考慮して行うべきとしてる。repeat検診のがん発見数が4人と少ない中で発見率を評価している。