有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン
文献ID:S0024483
PMID:
11139308
AF
4, 3
研究方法
検査精度
Phase II
検診方法
車載型CTによる低線量CT撮影を年に1回3年間撮影
対象数
5483人
対象集団の特性
男性2,971人、女性2,412人
対象集団の設定条件
長野県下29市町村の住民男女
評価指標
小腫瘤検出率、肺癌発見率、肺癌切除率など
評価指標の把握
医療記録
結果
この研究の範囲内3年(一部4年)間で発見した肺がんをgold standardとして、感度 1996年の検診 55%、1997年の検診 83%。特異度 1996年の検診 95%、97年の検診 97%としている。
10万対比肺癌発見率は406。胸部X線無所見は67%。IA期53例、IB期2例、IIA・IIB・IIIA・IIIB・IV期はそれぞれ1例。70%が腺癌。
不利益
過剰精査
研究全般に関するコメント
1996年の検診の感度が低いのは、本来要精検とすべき画像を理解していなかったためで、97年には学習効果のために、感度が上昇したと考察されている。
1年目5,483人中、2年目の受診は4,425、3年目は3,878。3年目には発見率が200台に低下。感度・特異度に関しても論じているが、一般的ながん登録などを用いた解析ではないので評価は困難。
参考文献
63 Sone S, et al.(1998)