有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン
文献ID:S0024466
PMID:
15603850
AF
3
研究方法
無作為化比較対照試験
feasibility study
検診方法
LDCT群は据置型で低線量CT、CXR群は胸部単純X線、当初は1回の予定だったが2回に増えた。
対象数
3,318人、LDCT群1,660人、CXR群1,658人
対象集団の特性
55-74歳、BI 600以上、男性50%以上
対象集団の設定条件
非喫煙者・10年以上前に禁煙したものは除外。
評価指標
Compliance, Contamination
評価指標の把握
医療記録、陰性例の抽出調査でcontamination調査
結果
ComplianceはLDCT群の1回目が96%、2回目が86%、CXR群は1回目が93%、2回目が80%。発見率はLDCT群が1回目10万対比1,900から2回目570、CXR群が1回目450から2回目680。腺癌はLDCT群が60%、CXR群が45%。LDCT群はI期48%、III-IV期41%、CXR群はI期40%、III-IV期45%。
不利益
X線被曝
研究全般に関するコメント
Feasibility studyとしては完結している。2回しかしていないのでStage shiftに関しても評価は難しい。
feasibilityを見る研究であるが、診断に関するところや、追跡の予算が確保できなかったため、結果だけを返し、あとは関与していない。Stage別発見率を見ると、CT群でIII期の発見例が多い。割り付けが適切であったとすると、III期であってもXPで発見できないものが多いということになる。
参考文献
58 GohaganJK, et al.(2004)