有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン
文献ID:S0024443
PMID:
8488360
AF
7
研究方法
その他
検診方法
胸部X線と高危険群に対する喀痰細胞診
対象数
肺がん2,594人(検診発見1,297人、外来発見1,297人)
対象集団の特性
16歳以上の男女
対象集団の設定条件
1978-81年に研究班参加20施設で治療あるいは診断されたがん症例から、検診由来症例と外来由来症例を性・年齢・治療期間によって層化抽出。
評価指標
累積生存率
評価指標の把握
抽出した症例を追跡
結果
検診発見がん症例のうち60.6%がstage0-II、39.4%がstageIII-IVであり、外来発見がん症例は27.1%がstage0-II、72.9%がstageIII-IVであった。
検診由来の5年生存率は32.4%、10年生存率は22.5%であり、外来由来の5年生存率は13.7%、10年生存率は9.9%であった。
手術摘出例に限定すると、検診由来の5年生存率は46.4%、10年生存率は32.8%であり、外来由来の5年生存率36.1%、10年生存率27.3%であった。
不利益
記載なし
研究全般に関するコメント
5年生存率、10年生存率ともに、検診発見がん症例の方が外来発見がん症例よりも予後が有意に良好であった。