有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン

文献ID:S0024442

著者

佐藤雅美/斎藤泰紀/佐川元保/高橋里美/菅間敬治/中嶋隆太郎/佐藤 博/佐藤博俊/大久田和弘/藤村重文

出典: 日臨細胞誌/ 33巻, 3号, 448-51頁/ 発行年 1994年

AF

3

研究方法

検査精度

検診方法

喀痰細胞診

対象数

4,718人

対象集団の特性

喫煙指数600以上の50歳以上の男女または受診時の3ヶ月以内に血痰のあった40歳以上の男女

対象集団の設定条件

1986-87年に宮城県中部の12市町村で実施された肺がん検診

評価指標

感度・特異度

評価指標の把握

がん登録

結果

4,718人のうち要精検者は16人(0.34%)、検診発見がんは7人。その後12ヶ月以内に6人が肺がんと診断。次年度の検診で発見された肺がん症例は5人。

検診受診後1年以内に発見された症例を偽陰性とすると(村上の定義)、感度53.8%、特異度99.8%。検診受診後1年以内に発見された症例と次年度の集検で発見された症例を偽陰性とすると(久道の定義)、感度38.9%、特異度99.8%。

組織型を肺扁平上皮がんに限定すると、村上の定義で感度77.8%、特異度99.8%、久道の定義で感度70.0%、特異度99.8%。肺門部扁平上皮がんに限定すると、村上の定義で感度87.5%、特異度99.8%、久道の定義で感度71.4%、特異度99.8%。

不利益

記載なし

研究全般に関するコメント

肺扁平上皮がんおよび肺門部扁平上皮がんに対する喀痰細胞診の感度は高い。喀痰細胞診を肺がん検診に併用するに至った目的が肺門部扁平上皮がんの早期発見であったことを勘案すれば、その目的はほぼ達した値であると考えられる。

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