有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン

文献ID:S0024441

著者

西井研治/守谷欣明/正影三恵子/中山富雄/鈴木隆一郎/佐川元保/上岡 博

出典: 日本がん検診・診断学会誌/ 11巻, 2号, 33-6頁/ 発行年 2004年

AF

3

研究方法

検査精度

検診方法

胸部X線と高危険群に対する喀痰細胞診

対象数

34,272人

対象集団の特性

40歳以上の男女

対象集団の設定条件

1993年に岡山県の7市町村で実施された肺がん検診

評価指標

感度・特異度

評価指標の把握

がん登録

結果

1993年の検診発見がんは22人、発見率は10万対64.19。その後12ヶ月以内に3人が肺がんで登録。94年の検診発見がんは4人で、その後12ヶ月以内に3人が肺がんで登録。95年の検診発見がんは6人で、その後12ヶ月以内に2人が肺がんで登録。
検診受診後1年以内に発見された症例を偽陰性とすると(村上の定義)、感度88.0%、特異度97.5%。検診受診後1年以内に発見された症例と次年度の集検で発見された症例を偽陰性とすると(久道の定義)、感度75.9%、特異度97.5%。

不利益

記載なし

研究全般に関するコメント

1年目の検診間発見例には進行がんが多く、1年後の肺がん検診では早期がんが多く認められたことから、1年に1回の検診では比較的ゆっくり増大する腫瘍を発見することは可能でも、急速に進行するがんの早期発見は困難であることが示唆された。

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