有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン
文献ID:S0024440
PMID:
11019563
AF
3
研究方法
コホート研究
検診方法
老人保健法肺癌(X線+喀痰)検診
対象数
検診群115人/対照群108人
対象集団の特性
男女、40歳以上
対象集団の設定条件
新潟県巻保健所管内の住人
評価指標
生存率、感度
評価指標の把握
がん登録との照合
結果
検診発見/前回検診受診87例、検診発見/前回検診未受診24例、検診間発見47例、非検診発見/前回検診未受診108例。X線検診感度は70.2%。
前回検診受診群(検診間発見を含む)の生存率は前回検診非検診群よりも統計学的に良好。
不利益
記載なし
研究全般に関するコメント
検診間発見の症例を含めることでLength biasは考慮されているが、生存率であるためLead-time biasは考慮されていない。また、前回検診受診と非受診の対比を行っているが、非受診には初回検診発見(prevalence case)を含むため解析結果のバイアスが生じている。がん登録との照合により検診の感度が得られている。感度の定義は研究者によって異なるので、他との比較時には注意。