有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン
文献ID:S0024438
AF
3
研究方法
検査精度
検診方法
胸部XRと喀痰細胞診
対象数
4,718人
対象集団の特性
40歳以上の高危険群
対象集団の設定条件
宮城県中部12町
評価指標
感度、特異度(肺がんを目標とした場合と、肺がん・喉頭がんを目標とした場合)
評価指標の把握
がん登録
結果
1)診断12ヶ月前に癌が存在
2)診断12ヶ月前に癌が存在し、かつ集検発見例においては前年度の集検時に癌が存在
3)診断12ヶ月前に癌が存在し、かつ集検発見例の臨床病期III以上及び病期不明例においては前年度の集検時に癌が存在
以上3種類の仮定により、感度、特異度を算出。
肺がん発見の感度/特異度は、3つの仮定の順に75.0/97.0%、64.3/97.0%、69.2/97.0%
肺がん及び喉頭がん発見の感度/特異度は、それぞれ76.9/97.1%、62.5/97.1%、71.4/97.1%
不利益
1)の仮定において偽陰性25%。
研究全般に関するコメント
肺がん検診の感度、特異度を算出している点が特徴的だが、肺がん登録の疾病把握率がどの程度かが問題。