有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン

文献ID:S0024424

著者

黒石哲生

出典: 日本がん検診・診断学会誌/ 4巻, 30-2頁/ 発行年 1996年

AF

1

研究方法

地域相関研究

検診方法

胸部X線と高危険群に対する喀痰細胞診

対象数

全国3,268市区町村のうち、肺がん検診の高率実施地区として114市区町村、対照地区として228市区町村を選定。

対象集団の特性

全国の342市区町村

対象集団の設定条件

1990年の第5次悪性新生物実態調査から10年間(1979-88)のがん検診カバー率を算出し、40%以上である市区町村を高率実施地区市区町村とし、同一都道府県内から高率実施市区町村と地域特性がマッチする2市区町村を対照市区町村として選定。マッチさせる地域特性とは、1979-83年のがん年齢調整死亡率、人口規模、40歳以上国保加入率である。

評価指標

肺がんの年齢調整死亡率

評価指標の把握

人口動態調査(1979-88年)

結果

高率実施地区の市区町村と対照地区の市区町村とで、前期(1979‐83年)から後期(1984‐88年)への年齢調整死亡率の変化率を比較した結果、高率実施地区の方が対照地区より死亡率の低下が大きいか、上昇が低い傾向があった。

不利益

記載なし

研究全般に関するコメント

高率実施地区の方が対照地区より肺がん死亡率が低めになる傾向があったが、有意差はなかった。

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