有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン

文献ID:S0024418 PMID: 10470841

著者

Okamoto N/Suzuki T/Hasegawa H/Gotoh T/Hagiwara S/Sekimoto M/Kaneko M

出典: Lung Cancer/ 25巻, 2号, 77-85頁/ 発行年 1999年

AF

1

研究方法

症例対照研究

検診方法

胸部X線検診(個別検診)

対象数

ケース群193例/コントロール群579例

対象集団の特性

男女、40-74歳

対象集団の設定条件

神奈川県平塚市、藤沢市、住民(国民健康保険対象)

評価指標

死亡、検診受診歴

評価指標の把握

個別検診受診者台帳、がん登録、病院カルテ、対象者アンケート

結果

症例対照研究の結果、喫煙歴補正にて1年以内の個別検診受診は肺癌による死亡リスクが0.535 (95%CI, 0.337-0.850)に減少する。
統計学的有意を示しているものの、 ケースおよびコントロールの除外基準が明白ではない。平塚市および藤沢市の両者において検診プログラム開始とされている年以前の診断例が症例として登録されていて、それに関する説明がない。診断以前の期間別に検診受診の有無によるオッズ比を算出しているが、直近の検診受診を意味しているのであれば期間が延びてもオッズ比が変化しないことから、むしろセルフセレクション・バイアスが疑われ、直近の検診受診を意味していないのであれば算出自体にあまり意味がない。

不利益

記載なし

研究全般に関するコメント

個別検診以外の胸部X線撮影の有無の情報の記載がなく、検診歴が不明確である。また、個別検診の意義を結論づけているが、その地域での個別検診のカバー率、精度などの基礎情報が不足している。

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