有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン

文献ID:S0024415 PMID: 11714529

著者

Nishii K/Ueoka H/Kiura K/Kodani T/Tabata M/Shibayama T/Gemba K/Kitajima T/Hiraki A/Kawaraya M/Nakayama T/Harada M

出典: Lung Cancer/ 34巻, 3号, 325-32頁/ 発行年 2001年

AF

1

研究方法

症例対照研究

検診方法

胸部XRと高リスク群への喀痰細胞診

対象数

ケース群412/コントロール群3,490
症例と対照は、性、出生年、居住地がマッチされている。

対象集団の特性

男女、40-79歳、国民健康保険の被保険者及び社会保険などの被保険者の家族
有病率:研究期間中に1,154例の肺がん死亡
受診率:1997年の40-79歳で5歳階級毎の受診率は男性が40-45歳で最低の7.4%、70-74歳で最高の40.1%、女性はそれぞれ50-54歳の33.4%と、65-69歳の53.6%

対象集団の設定条件

岡山県内の34市町村
住民検診対象者

評価指標

死亡に繋がった肺がんが診断される前1年間の肺がん検診による死亡リスク低下をオッズ比で検討

評価指標の把握

診断日は地域がん登録から、検診受診歴はコンピューター化された検診受診歴

結果

男女合計でオッズ比0.59(95%CI=0.46-0.74)、男性で0.67(0.51-0.87)、女性で0.39(0.24-0.64)。喫煙歴が得られない対照も含めると、これらの数値はそれぞれ0.64(0.51-0.81)、0.71(0.55-0.93)、0.45(0.28-0.74)となる。喫煙指数600以上の喫煙に関する高リスクがマッチしていない対照などを除いて401症例と1,887対照での解析では、オッズ比が0.55(0.43-0.70)。

不利益

記載なし

研究全般に関するコメント

対象集団、症例と対照の選定など簡潔に要点が記してあり、結論がサブグループ解析を行っても変わらないことを示すなど、分かりやすい研究である。

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