有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン
文献ID:S0024413
PMID:
3697941
AF
1
研究方法
無作為化比較対照試験
検診方法
initial screening後に割付し、Study群は6ヵ月ごと3年のXP+喀痰、Control群は3年後にXP+喀痰、その後両群に3年間毎年XP
対象数
検診群3,171/非検診群3,174
対象集団の特性
40-64歳、男性、現喫煙者(15万本以上)
対象集団の設定条件
工業従事者が56.5%
評価指標
肺癌による死亡率
評価指標の把握
死亡診断書
結果
割付後6年間の肺癌死亡率は、Study群で1,000対3.6、Control群で2.6と有意差なし。
不利益
記載なし
研究全般に関するコメント
腺癌+大細胞癌で全体の18%しかない。喀痰発見例が5例しかなく、うち喀痰のみによる発見例は2例のみでいずれも小細胞癌。Prevalenceでは6,364件中X線有所見例も含めて1例のみ発見(10万対比16)、incidenceでは17,175件中X線有所見例も含めて4例発見(10万対比23)であり、本邦における10万対比100-200という数字とはかけ離れている。術後30日以内の死亡率は11%で現代日本の10倍以上。上記のいずれもが現代の日本とはかけ離れており、成績を比較することはかなり困難。
参考文献
23 Kubik A, et al (1990)