(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版

文献ID:S0020387

著者

中迫利明/羽生富士夫/今泉俊秀/鈴木 衛/原田信比古/羽鳥 隆/新井俊男/広瀬哲也/大川智彦/喜多みどり/田中真喜子

出典: 胆と膵/ 12巻, 1497-502頁/ 発行年 1991年

Evidence Level

IV

目的

膵頭部癌の拡大PDに対するIORT併用の有用性を,予後について検討。

研究施設/組織

東京女子医大消化器外科

研究期間

1983年1月〜1990年12月

対象患者

上記施設で,上記期間に拡大PDを行った膵頭部癌のうち,膵後組織への組織学的癌浸潤が陽性であった53例
拡大PD+IORT+PORT: 10例
拡大PD+IORT: 8例
拡大PDのみ: 35例

介入

拡大PD: 門脈系血管合併切除,R2リンパ節郭清,後腹膜神経叢郭清
IORT: Linac 6〜18Mev,総量25Gy, 6cm×8cm×10cmの照射野
PORT: 術後14〜21日より開始。Linac 10MeV,18〜20Gy/日で5日/週,総量40〜45Gy/4〜5週
化学療法: 拡大PD単独以外の症例に,MMCを基本にFT,5-FUを投与。拡大PD+IORT群には,ADNを併用

主要評価項目

術後生存期間

結果

             生存中央値  1年生存  2年生存  3年生存  局所再発
PD+IORT+PORT    8ヵ月     30%      20%      0%      43%
PD+IORT        13ヵ月     82%      0%      0%      33%
PDのみ         12ヵ月     50%      16%     16%     68%
                        いずれも有意差なし

結論

拡大PDに放射線療法を併用しても,拡大PD単独以上の効果はない。

作成者

下瀬川 徹,石川 治

コメント

よくデザインされた前向きコホート研究。

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