(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版

文献ID:S0020385 PMID: 11072166

著者

Kokubo M/Nishimura Y/Shibamoto Y/Sasai K/Kanamori S/Hosotani R/Imamura M/Hiraoka M

出典: Int J Radiat Oncol Biol Phys/ 48巻, 1081-7頁/ 発行年 2000年

Evidence Level

IV

目的

膵癌切除例へのIORT/EBRTの効果を検討。

研究施設/組織

京都大学第1外科

研究期間

1980〜1997年

対象患者

上記施設で,上記期間に切除された膵癌138例のうち,切除断端陰性 (R0) であった40例

介入

EBRT: Linear accelerator,10〜15MeV,1.5〜2Gy/日,総量45〜55Gy
IORT: betatron 8〜12MeV,20〜30Gy
CHX: 34例に術後2〜4週より開始し,6〜12ヵ月継続
 動注療法― MMC 2〜8mg,5−FU 250〜500mg,epirubicin 10〜30mg,cisplatin 10〜50mg

主要評価項目

生命予後

結果

・全体          平均中央生存値       2生率
 R0               13ヵ月          19%
 R1               8ヵ月           4%   P<0.005

・R0 (n=98)      平均中央生存値      2生率
 手術のみ (n=39)     11ヵ月           16%
 IORT+ (n=34)      15ヵ月           25%
 IORT+EBRT (n=18)  17ヵ月           24%
 手術のみ vs 手術+IORT+EBRT P<0.05,生存曲線には差なし。

・R1 (n=40)       平均中央生存値      2生率
 手術のみ (n=14)      6ヵ月           0%
 IORT+ (n=7)        8ヵ月          21%
 IORT+EBRT− (n=5)   8ヵ月          20%
 手術のみ vs 手術+放射線療法 P<0.10
 手術のみ vs 手術+IORT+EBRT P<0.05,生存曲線には差なし。

・R0            平均中央生存値      2生率
 CHX+ (n=21)       18ヵ月          40%
 CHX− (n=77)       12ヵ月          14%   P<0.02

・R1            平均中央生存値      2生率
 CHX+ (n=8)        16ヵ月          19%
 CHX− (n=18)        5ヵ月          0%   P<0.05

結論

治癒切除が行えた膵癌に対するIORT/EBRT併用の生存曲線への改善効果は得られなかったが,R1手術症例では生存曲線が有意でないものの改善する傾向がみられた。
術後化学療法は,R0,R1いずれに対しても,有意に予後を改善する効果がみられた。

作成者

下瀬川 徹,石川 治

コメント

単一施設の後ろ向きコホート研究である。
層別化したときの,各群の症例数が少ない。
R0とR1で比較検討している。

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