(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版

文献ID:S0020382 PMID: 9427017

著者

Hosotani R/Kogire M/Arii S/Nishimura Y/Hiraoka M/Imamura M

出典: Hepatogastroenterology/ 44巻, 1528-35頁/ 発行年 1997年

Evidence Level

IV

目的

放射線補助療法の有用性を明らかにする。

研究施設/組織

京都大学第1外科

研究期間

1982〜1995年

対象患者

上記施設で,上記期間に切除された膵癌152例のうち,術死した6例を除いた146例を対象: R0 92例 (63.0%), R1 33例,R2 21例
切除膵癌86例に対して術中照射 (IORT,n=14),術後照射 (EBRT,n=37),またはIORT+EBRT (n=31) を併用した群と切除のみの64例と比較検討

介入

IORT: 電子線10〜12MeV,25Gy
EBRT: 1.8Gy×5回/週

主要評価項目

生命予後

結果

        生存中央値   1生率   2生率   3生率   5生率
照射 (+)    12.8ヵ月     56%    14%      8%      8%
照射 (−)     7.9ヵ月      33%     8%     8%      4%
  生存率P=0.0182 (Log−Rank),P=0.003 (Wilcoxon)

pT3腫瘍: 照射 (+) vs 照射 (−) 10.3ヵ月 vs 6.5ヵ月
  P=0.0016 (Log−Rank),P=0.0009 (Wilcoxon)

pN (+): 照射 (+) vs 照射 (−) 10.1ヵ月 vs 7.0ヵ月
  P=0.1235 (Log−Rank),P=0.0187 (Wilcoxon)

R0手術: 照射 (+) vs 照射 (−) 14.5ヵ月 vs 10.4ヵ月
  P=0.0 449 (Log−Rank),P=0.0132 (Wilcoxon)

結論

IORT,EBRTによる放射線補助療法は,切除膵癌症例の予後を有意に改善した。
特に,pT3,pN (+)で効果が明らか。
R0手術ではさらに良い効果が得られた。

作成者

下瀬川 徹,石川 治

コメント

単一施設の後ろ向きコホート研究
症例数が多く,研究デザインがしっかりしている。
IORT,EBRTそれぞれの効果については不明。

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