(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版

文献ID:S0020359 PMID: 10918161

著者

Snady H/Bruckner H/Cooperman A/Paradiso J/Kiefer L

出典: Cancer/ 89巻, 314-27頁/ 発行年 2000年

Evidence Level

IV

目的

膵癌に対して術前放射線化学療法を行えば,生存期間の延長につながるかを知ること。

研究施設/組織

Pancreatobiliary Treatment Group, New York, USA

研究期間

1989〜1997年

対象患者

Pancreatobiliary Treatment Groupで登録された遠隔転移陰性の膵癌159例。このうち,切除不能と判定して放射線 (54Gy)+化学療法 (5-FU,Streptozotocin,CDDP) を施行した68例 (Group 1: 全例T3) と切除可能と判定されて手術を受け91例 (Group 2) の間で成績を比較した。

介入

膵癌に対して,放射線化学療法 (54Gy,5FU) を投与したGroup 1 (n=68) と術前治療をせずに切除しGroup 2 (n=91)

主要評価項目

生存期間

結果

Group 1のmedian survival period は23.6ヵ月で, Group 2の14.0ヵ月に較べて良好で (P=0.006),治療後1ヵ月以内の死亡率はそれぞれ0%と5%であった。Group 1のうち,20例はdown-stageによって切除可能となり,それらmedian survival periodは32.3ヵ月,切除不能でも21.2ヵ月であった。一方,Group 2では術後放射線化学療法を施行した例のmedian survival periodは16.2ヵ月,非施行例では10.5ヵ月であった。また,Group 1のリンパ節転移陽性例のmedian survival periodは16.2ヵ月で,Group 2のリンパ節転移陰性例の16.0ヵ月とほぼ同様であった。

結論

T1/2例はT3例よりも切除成績が良いというのが一般的常識である。しかし,放射線化学療法を施行した群 (全てT3) の方が,手術先行群 (70%がT1/T2) よりも成績が良好であった。

作成者

石川 治,大東弘明

コメント

T1/2が70%を占める切除例 (Group 2) の3年生存率 (14%) が低すぎる。

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