(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版
文献ID:S0020255
PMID:
10560409
Evidence Level
IV
目的
術中照射と姑息治療のみの比較。
研究施設/組織
Fourth Dept. of Surgery, Kanagawa Cancer Center
研究期間
不明
対象患者
進行膵臓癌患者 IORT 11名,姑息15名
介入
術中照射または緩和医療のみ
主要評価項目
生存,除痛
結果
術中照射による術後合併症は認めなかった。術前から疼痛を認めていた9例のうち,術中照射により7例で疼痛緩和が得られた (77.8%)。腫瘍縮小効果として,評価可能6例中PR 1例,SD 4例であった。生存期間中央値は術中照射群で7.6ヵ月,保存的治療群では3.0ヵ月であった。
結論
術中照射は疼痛緩和には有効。生存の延長は背景因子が異なるため不明である。
作成者
根本建二,伊藤芳紀
コメント
後ろ向き研究である。術中照射による除痛効果は良好であった。術中照射施行による生存期間の延長の寄与については読み取れない。