(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版

文献ID:S0020237

著者

Funakoshi A/Okusaka T/Ishii H/Sawaki A/Ishikawa O/Ohkawa S/Saitoh S

出典: Proc Am Soc Clin Oncol/ 22巻, 4102 (abstract)頁/ 発行年 2004年

Evidence Level

III

目的

イリノテカンの転移性膵癌に対する治療効果を検討する。

研究施設/組織

日本のがんセンターグループ

研究期間

2001年8月〜2002年11月

対象患者

男性25人,女性12人,年齢中央値が59歳 (41〜74歳)。転移性膵癌患者で,評価可能病変を有する,karnofsky performance status (KPS)≧50,75歳未満,ANC≧2000,Hb≧10,Plt≧100k,AST & ALT≦2.5x nl,t-bil≦2.0,適切な臓器機能を保持し,文書における同意の得られた者を対象とした

介入

CPT-11 (100mg/m2,90分点滴静注) をday 1,8,15に施行し,4週毎に投与した。
CPT-11のAUCと代謝産物であるSN 38のPKを,胆汁ドレナージを施行した群としなかった群とに分け,比較検討した。

主要評価項目

抗腫瘍効果,生存期間

結果

PRが8名 (27.6%) だった。有害事象は,好中球減少を27%,下痢と嘔吐を28%に認められた。median survival time (MST) は7.3ヵ月であり,1年生存率は29.5%,TTPは2.1ヵ月であった。

結論

CPT-11単独治療は,転移性膵癌治療に効果的であった。

作成者

船越顕博,澄井俊彦

コメント

CPT-11単独治療は,gemcitabin (GEM) 単独治療で報告されているRRに比して良好という結果が得られたが,TTPはGEMとほぼ同じ結果であった。
GEMしか有効な手段のない膵癌において,CPT-11が膵癌治療新の新たな手段となる可能性を示唆した点で画期的な発表であった。

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