(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版
文献ID:S0020196
PMID:
12938264
Evidence Level
I
目的
化学療法の進行性膵癌患者に対する有用性を検討。
研究施設/組織
日本イーライリリー株式会社・オンコロジー事業部
研究期間
1974〜2002年
対象患者
進行性膵癌5365例 (43ランダム化比較臨床試験による)
介入
1070年以降公表されたすべての進行性膵癌に対する化学療法に関するランダム化比較試験を検討した。43ランダム化比較試験 (総患者数5365人) を対象とし,レビューとメタアナリシスを行い,化学療法の進行性膵癌患者に対する有用性を検討した。
主要評価項目
生存率
結果
BSC (best supportive care) より5-FU+他剤併用が良好。
5-FU単剤と5-FU+他剤併用は同等。
5-FU単独よりGEMが良好。
GEMよりGEM+他剤併用が良好。
結論
GEM (gemcitabine) は進行性膵癌患者に対する標準的化学療法である。
作成者
呉 成浩,井上総一郎
コメント
GEMの有用性を確立させた報告である。今後GEMに加えて他剤を併用した治療法の検証をさらに行うべきと思われた。