(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版

文献ID:S0020180

著者

上原宏之/中泉明彦/竜田正晴/竹中明美/酒井範子/飯石浩康/大谷 透/大東弘明/石川 治

出典: 成人病/ 38巻, 37-40頁/ 発行年 1998年

Evidence Level

V

目的

経口膵管内視鏡と膵管内視鏡下細胞診による膵上皮内癌の診断。

研究施設/組織

大阪成人病センター,同第三内科

研究期間

1991〜1993年

対象患者

同期間に外科的に切除された膵上皮内癌11例

介入

経口膵管内視鏡と膵管内視鏡下細胞診

主要評価項目

膵液細胞診の診断能,経口膵管内視鏡の診断能,膵管内視鏡下細胞診の診断能

結果

膵液細胞診は11例中6例に癌細胞を認めた。経口膵管内視鏡では5例に乳頭状粘膜,4例に不整粘膜,1例に結節状粘膜を認め,膵管内視鏡下細胞診を行った10例中,10例に癌細胞を検出した。また採取された細胞数も膵液細胞診より多かった。

結論

経口膵管内視鏡と膵管内視鏡下細胞診は,膵上皮内癌の診断に有用である。

作成者

山雄健次,田近正洋

コメント

膵癌診断において経口膵管内視鏡と膵管内視鏡下細胞診の有用性が示唆されるが,少数例の検討であり,注意が必要である。

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