(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版
文献ID:S0020152
PMID:
11545191
Evidence Level
IV
目的
膵腫瘤診断におけるCT,MRIと比較した場合のPET可能性の評価。
研究施設/組織
Depts. Radiology, Nucl Med, Surg Oncol. Osaka City Univ
研究期間
1993年10月〜1999年6月
対象患者
US,CT and/or MRIで膵腫瘤を指摘され,PETを行った86例
介入
CT,MRIでの膵腫瘤診断に対するPETの介入
主要評価項目
画像診断でのCT,MRI,PETの診断能,PETでのSUV
結果
感度,特異度,PPV,NPV,正診率はCTは91,62,88,68,84%,MRIは78,70,88,54,76%,PETは82,81,93,59,81%であった。SUVあるいは高血糖時に血糖補正したSUVglucは,膵癌では良性腫瘤に対して有意に高値であった。
結論
膵腫瘤診断いおいて,SUVおよびSUVglucを用いたPET診断は,CTあるいはMRIによる診断精度を向上させるのに必要である。
作成者
水野伸匡,澤木 明
コメント
腫瘍径に関わらず,PETではfalse negativeが多い。