(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版

文献ID:S0020151 PMID: 11375592

著者

Becker D/Strobel D/Bernatik T/Hahn EG

出典: Gastrointest Endosc/ 53巻, 784-9頁/ 発行年 2001年

Evidence Level

V

目的

USドプラによる血流の違いによる膵炎と膵癌の鑑別について検討する。

研究施設/組織

ドイツ,フリードリッヒ・アレクサンダ大学

研究期間

1998年6月〜1998年12月

対象患者

連続した嚢胞成分を有しない膵腫瘤をもつ23例

介入

ドプラ法と超音波造影剤による造影超音波内視鏡検査

主要評価項目

EUSドプラ法による膵腫瘤と膵実質の血流の差

結果

膵実質と比較して低血流の腫瘤は15例あり,全例膵癌で,高血流であった8例中1例が膵癌であった。臨床経過とあわせて診断すると残りの7例は膵炎であった。感度94%,特異度100%であった。

結論

パワードプラを用いた血流の評価では,膵癌と膵炎の鑑別診断はCTなどの他の検査法と遜色ない結果であった。

作成者

澤木 明,水野伸匡

コメント

ドプラ法を用いた血流の評価が良悪性の鑑別診断に有用であることが示されているが,背景となる膵が正常であることが前提であり,またCTに対する優越性は示されていない。

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