(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版
文献ID:S0020147
PMID:
12091659
Evidence Level
IV
目的
膵腫瘍を疑われた患者に対するMR,MRCP,MR angioの精度を前向きに評価すること。
研究施設/組織
ドイツ,フンボルト大学
研究期間
1999年6月〜2000年7月
対象患者
膵腫瘍を疑われた66例 (悪性44例と良性22例)
介入
MRCPとMR angio
主要評価項目
信号強度,MRCPおよびMR angioの描出能,切除例では病理組織学的診断でMRの所見の比較
結果
全体での正診率91%。
悪性病変は感度95%,特異度は82%
手術例の検討では局所の腫瘍進展度と血管侵襲の正診率は89%と94%,肝転移は82%の正診率であった。
結論
膵癌患者に対してMRCPとMR angioは無侵襲で診断できる方法である。
作成者
澤木 明,水野伸匡
コメント
前向き研究であり,Nは多くないが比較検討されているためレベルIVとした。
MR検査の診断能の検討がされているが,標準であるCTとの比較ではない点に注意が必要。