(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版
文献ID:S0020137
PMID:
12451037
Evidence Level
III
目的
主膵管拡張が膵癌の高リスクファクターであるかをレトロスペクティブに評価する。
研究施設/組織
大阪府立成人病センター研究所
研究期間
1997〜1999年
対象患者
膵前癌病変群39例および対照群10,244例
介入
ケースコントロール研究
主要評価項目
腹部超音波における主膵管拡張
結果
軽度膵管拡張 (2mm) は膵癌切除まで4年以上の前癌病変の65%に認められ,年齢調整対照群では,5.35%に認められた。また,前癌病変群の拡張主膵管の平均直径は時間の経過とともに増加した。
結論
主膵管の軽度拡張は膵癌に対する高危険のサインであり,高危険患者の系統的検査は膵癌の早期発見に必要であると考えられた。
作成者
西野隆義,白鳥敬子
コメント
主膵管の拡張が膵癌の前癌病変の発見に有用かを検討した後ろ向き研究。