(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版
文献ID:S0020124
PMID:
11149048
Evidence Level
IV
目的
CA19-9およびCEAの膵癌の早期診断における感度および特異度を検討する。
研究施設/組織
Ataturk Training Hospital 3, Surgical Clinic Izmir, Turkey
研究期間
1994〜1996年
対象患者
膵癌40例,非膵癌60例 (内訳: 消化器癌35例; 胃癌15例,肝癌10例,胆道癌10例,良性膵疾患25例; 急性膵炎10例,膵嚢胞10例,慢性膵炎5例)
介入
なし
主要評価項目
感度,特異度
結果
CA19-9のcut off値を>37U/mLとすると,膵癌診断の感度は90%であり,特異度は70%であった。Cut off値を>75U/mLとすると感度は80%,特異度は85%であった。
CEAのcut off値を>2.5ng/mLとすると,膵癌診断の感度は75%であり,特異度は51%であった。Cut off値を>5ng/mLとすると,感度は55%であり,特異度は65%であった。
結論
膵癌の診断における感度および特異度ともに,CA19-9がCEAより優れていると考えられた。
作成者
西野隆義,白鳥敬子
コメント
膵癌症例のStage,およびTMN分類についての記載はない。