(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版
文献ID:S0020117
Evidence Level
IV
目的
膵癌症例における膵癌危険因子の検討を行う。
研究施設/組織
長崎市立市民病院
研究期間
1996年〜2001年
対象患者
膵癌187例
主要評価項目
Stage I,II膵癌とStage III以上膵癌症例の比較検討
生存期間
結果
生存期間の中央値は164日と予後不良で,手術症例は,50例 (29.4%) であった。
膵癌Stage I,IIの生存期間の中央値は767日であり,Stage III以上の膵癌に比べ有意に長かった。
結論
膵癌の予後を改善するためには,無症状膵癌やStage I,II膵癌を発見することが肝要であり,糖尿病の合併の有無とともに,空腹時血糖,血清アミラーゼ,腫瘍マーカー,画像診断を組み合わせることで,無症状膵癌やStage I,II膵癌の発見に寄与しうる可能性があると考えられた。
作成者
西野隆義,白鳥敬子
コメント
対照はない。