(旧版)科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版
文献ID:S0020109
PMID:
9158191
Evidence Level
IV
目的
膵癌の腫瘍マーカーであるCA 50と膵癌の臨床症状・所見を比較。
研究施設/組織
Dept. of Surgery,University Hospital,Lund,Sweden
研究期間
なし
対象患者
膵疾患が疑われた512例 (最終診断で膵癌175例,慢性膵炎64例,乳頭部癌44例,他に消化管悪性腫瘍や良性疾患も含まれる)
介入
なし
主要評価項目
最終診断,症状からCA 50測定の感度,特異度を検討
結果
臨床症状としては4週間以上続く腹痛や原因不明の腹痛,黄疸,最近3ヵ月で10%以上の体重減少,下痢や脂肪便などの消化不良症状について検討した。512例中膵癌は175例で,腹痛58%,黄疸67%,体重減少42例/88例, 消化不良18例/97例で認められた。CA 50と症状を組み合わせると膵癌診断は感度91%,特異度92%となった。
結論
膵癌の診断にCA 50測定は有用である。
作成者
白鳥敬子,清水京子
コメント
膵癌の腫瘍マーカーCA 50に臨床症状を組み合わせると感度,特異度が向上することが示されている。