有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン
文献ID:S0016642
PMID:
7601048
方法
注腸X線検査
AF(Analytic Framework)
3
研究方法
検査精度
検診方法
軟性S状結腸内視鏡 (FS) と注腸X線検査二重造影法 (DCE) (直腸鏡も方法に記載有)
対象数
FSとDCE受診者1,831人
精検受診率
90.1%
対象集団の特性
60-64歳
対象集団の設定条件
Goteborg住民に便潜血検査 (ヘモカルト2) によるスクリーニングを行い,陽性者は2,032人だった.このうちFSとDCEによる精検を受診した1,831人を対象とした.
評価指標
感度
評価指標の把握
様々ながん登録 (the Register at the Department of Pathology,the Swedish Cancer Register,the Death Register) を通して,全ての症例を検査後50-145ヶ月フォローし,がん無しと判定した精密検査後1年以内に診断されたがんを偽陰性とした.
結果
がんは81人発見され,直腸とS状結腸のがんは60人だった.
直腸とS状結腸のがんに対する感度はFS92%,DCE80%,FS+DCE98%だった.
FSで発見できなかった5人は全てDCEで発見され,この5人中3人はFS到達範囲外だった.
不利益
(SSでの偶発症は生じなかった.)
研究全般に関するコメント
便潜血陽性者に対する精検結果をもとに,直腸とS状結腸のがんに対するFS,DCE,FS+DCEの感度を検討した報告.FSやFS+DCEの結果は同様の検討を行った森元らの成績と同等.