有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン

文献ID:S0016642 PMID: 7601048

著者

Kewenter J/Brevinge H/Engaras B/Haglind E

出典: Endoscopy/ 27巻, 159-63頁/ 発行年 1995年

方法

注腸X線検査

AF(Analytic Framework)

3

研究方法

検査精度

検診方法

軟性S状結腸内視鏡 (FS) と注腸X線検査二重造影法 (DCE) (直腸鏡も方法に記載有)

対象数

FSとDCE受診者1,831人

精検受診率

90.1%

対象集団の特性

60-64歳

対象集団の設定条件

Goteborg住民に便潜血検査 (ヘモカルト2) によるスクリーニングを行い,陽性者は2,032人だった.このうちFSとDCEによる精検を受診した1,831人を対象とした.

評価指標

感度

評価指標の把握

様々ながん登録 (the Register at the Department of Pathology,the Swedish Cancer Register,the Death Register) を通して,全ての症例を検査後50-145ヶ月フォローし,がん無しと判定した精密検査後1年以内に診断されたがんを偽陰性とした.

結果

がんは81人発見され,直腸とS状結腸のがんは60人だった.
直腸とS状結腸のがんに対する感度はFS92%,DCE80%,FS+DCE98%だった.
FSで発見できなかった5人は全てDCEで発見され,この5人中3人はFS到達範囲外だった.

不利益

(SSでの偶発症は生じなかった.)

研究全般に関するコメント

便潜血陽性者に対する精検結果をもとに,直腸とS状結腸のがんに対するFS,DCE,FS+DCEの感度を検討した報告.FSやFS+DCEの結果は同様の検討を行った森元らの成績と同等.

ページトップへ

ガイドライン解説

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す

診療ガイドライン検索

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す