有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン
文献ID:S0016599
PMID:
1393487
方法
便潜血検査化学法
AF(Analytic Framework)
3
研究方法
検査精度
検診方法
便潜血検査化学法:加水なしのHemoccult3日法もしくは6日法 隔年
対象数
無作為化比較対照試験(Nottingham study)における検診群52,732人
対象集団の特性
50-74歳.受診率51.3%(27,027/52,732)
対象集団の設定条件
英国Nottingham地域
評価指標
大腸がんに対する感度
評価指標の把握
Trent Cancer RegistryおよびNational Health Service Central Registryによって2年間追跡して中間期がんを把握し,FOBTの感度を算出
結果
FOBT検査を終えた検診群から判明した大腸がんは111例でそのうち36例が中間期がん,感度は67.6%であった.Hemoccult6日法の大腸がんに対する感度は74%で3日法の65%よりも高かったが,有意の差ではなかった.
不利益
便潜血検査偽陰性に起因する大腸がん発見が遅れる
研究全般に関するコメント
Nottingham studyにおける無作為化比較対照試験での中間期がんに関する報告である.中間期がんであっても,対照群よりもDukes A症例が多く,病期に関して不利益はないと報告している.