有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン

文献ID:S0016564 PMID: 10852998

著者

Winawer SJ/Stewart ET/Zauber AG/Bond JH/Ansel H/Waye JD/Hall D/Hamlin JA/Schapiro M/O'Brien MJ/Sternberg SS/Gottlieb LS

出典: N Engl J Med/ 342巻, 24号, 1766-72頁/ 発行年 2000年

方法

注腸X線検査

AF(Analytic Framework)

3

研究方法

検査精度

検診方法

注腸X線検査
全大腸内視鏡検査

対象数

ポリペクトミー後の患者を経過観察580人

対象集団の特性

男性431人
女性149人

評価指標

注腸と大腸内視鏡の見逃し病変の割合の比較

評価指標の把握

注腸の2週間後に大腸内視鏡をうける.注腸の所見と大腸内視鏡の所見を比較し,前者で指摘され後者で指摘がない場合は大腸内視鏡を再検し,両検査の見逃しを評価する.

結果

注腸の感度は
0.5cm以下のポリ-プで32% (95%信頼区間25-39)
0.6-1.0cmで53% (40-66%)
1.0cm以上で48% (24-67%)

不利益

BEの感度がTCSに比して劣る

研究全般に関するコメント

National Polyp Studyの一環として症例の経過観察を利用した研究.注腸の感度が低いことが示された.一方,内視鏡では注腸で所見あり,大腸内視鏡で気付いていない例が139人あり,その後の大腸内視鏡で新たに19個のポリープが認められている.この研究では注腸の特異度も計算できると思われるが触れられていない.

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