有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン

文献ID:S0016531 PMID: 12838295

著者

Nakajima M/Saito H/Soma Y/Sobue T/Tanaka M/Munakata A

出典: Br J Cancer/ 89巻, 23-8頁/ 発行年 2003年

方法

便潜血検査免疫法

AF(Analytic Framework)

9

研究方法

症例対照研究

検診方法

便潜血検査免疫法による逐年検診

対象数

症例群:診断時年齢40歳以上の大腸進行がん症例390人(臨床発見がん357人,検診発見がん33人)
対照群:性・生年(±3歳)・町村内の居住地区をマッチさせた1,164人(症例1人に対し対照3人が原則だが少ない場合もあり)

受診率

受診率約16%
対象のFPBT受検率:症例群6.7-17.3% 対照群 8.1-17.5%
精検受診率:不明(記載なし)

対象集団の特性

40歳以上の男女どちらも含むが詳細不明(記載なし)

対象集団の設定条件

青森県内(2市・13町・11村)に住んでいる40歳以上の人を対象とした地域集団検診.

評価指標

大腸進行がん

評価指標の把握

がん登録で症例候補を拾い上げ,診療録で画像所見・占居部位・病理診断・深達度を調べて症例を確定.

結果

臨床発見がんにおける検討では,診断前の検査が2年以内のオッズ比0.60(95%CI,0.29-1.23),3年以内のオッズ比0.54(95%CI,0.30-0.99),4年以内のオッズ比0.72(95%CI,0.44-1.17),5年以内のオッズ比0.96(95%CI,0.57-1.59)と算出された.部位別に見ると,直腸(3年以内のオッズ比0.32,95%CI,0.12-0.84)は結腸(3年以内のオッズ比0.84,95%CI,0.39-1.81)よりオッズ比が低かった.更に検診発見がんも加えた検討では,診断前の検査が2年以内のオッズ比0.76(95%CI,0.45-1.28),3年以内のオッズ比0.69(95%CI,0.43-1.10),4年以内のオッズ比0.72(95%CI,0.47-1.11),5年以内のオッズ比0.98(95%CI,0.62-1.55)と算出された.

不利益

記載なし

研究全般に関するコメント

QOLの観点から,便潜血検査による検診で手術を避けうるかという問いかけを行い,大腸進行がん罹患抑制効果を評価した研究.
調査も丁寧で,症例数も多いが,有意差を示す区間が少ない.考察にあるように診断前1年以内の受診歴を揃えた事が影響している.この点については,著者らがオーバーマッチングの可能性を述べている.

ページトップへ

ガイドライン解説

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す

診療ガイドライン検索

close-ico
カテゴリで探す
五十音で探す