有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン

文献ID:S0016528

著者

松田一夫/山崎 信

出典: 日消集検誌/ 36巻, 1号, 45-50頁/ 発行年 1998年

方法

便潜血検査免疫法

AF(Analytic Framework)

3,4

研究方法

検査精度

検診方法

便潜血検査免疫法1日法

対象数

のべ105,617人

対象集団の特性

性,年齢不明.精検受診率70-75%

対象集団の設定条件

福井県(昭和62年から平成2年の4年間の大腸集検受診者)

評価指標

偽陰性率,生存率

評価指標の把握

がん登録による記録照合

結果

大腸集検受診者の集検陽性例と集検偽陰性例(逐年検診発見がんと中間期がん)の3群の評価.観察期間の真陽性133人,中間期がん32人,逐年検診発見44人で,後2者を偽陰性とすると偽陰性率36.4%であった.中間期がんは,直腸に多く,早期がん割合が低く予後不良であった.

不利益

症状で発見される偽陰性がんは予後が悪い.

研究全般に関するコメント

4年間の大腸集検受診者についてがん登録との照合により,検診で陰性で翌年の検診で発見されたがんと検診で陰性で症状が契機となって1年以内に発見された中間期がんを見出し集検での真陽性例と大腸がんの特性,生存率等について比較している.対象者の属性については言及していない.逐年検診を勧めているが,このときの検診法は免疫法1日法である.

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