有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン

文献ID:S0016520 PMID: 1411286

著者

Jensen BM/Kronborg O/Fenger C

出典: Scand J Gastroenterol/ 27巻, 9号, 779-82頁/ 発行年 1992年

方法

便潜血検査化学法

AF(Analytic Framework)

4

研究方法

検査精度

検診方法

便潜血検査(Hemoccult II)による隔年検診,食事制限あり,加水なし

対象数

受診群に振り分けられたのは30,970人(3回の受診者は延べ57,028人)

対象集団の特性

45-75歳の住民

対象集団の設定条件

デンマークにおける無作為化比較対照試験 (Funen study)

評価指標

大腸がんに対する便潜血検査の感度

評価指標の把握

記載なし

結果

1985-91年の大腸がん検診を1度でも受けた人から判明した大腸がんのうち52%が中間期がん.中間期がんは検診発見群よりも大きく,Dukes Aが少なく,周囲臓器に浸潤していて,切除率が低かった.しかしながら中間期がんが対照群および不応群と異なることはなかった.

不利益

便潜血偽陰性によるがん発見の遅れ(interval cancer)

研究全般に関するコメント

中間期がんinterval cancerに関する数少ない論文のひとつである.中間期がんの予後は検診発見がんよりも不良ではあったが,対照群および検診不応群とは異ならなかったのは注目に値する.

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