有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン

文献ID:S0016507 PMID: 1751945

著者

Hisamichi S/Fukao A/Fujii Y/Tsuji I/Komatsu S/Inawashiro H/Tsubono Y

出典: Cancer Detect Prev/ 15巻, 5号, 351-6頁/ 発行年 1991年

方法

便潜血検査化学法

AF(Analytic Framework)

3

研究方法

検査精度

検診方法

便潜血検査化学法
便潜血検査免疫法

対象数

459,658人,このうち1988年の受診者416,382人について詳細を示している.

対象集団の特性

1987年と1988年に大腸集検を受けた人.このうち83.3%は,40-69歳に分布している.

対象集団の設定条件

10施設共同研究(日本)

評価指標

大腸がんに対する感度・特異度

評価指標の把握

それぞれの施設において,免疫法と化学法の両者を行う.注腸検査や大腸内視鏡検査あるいは注腸検査と大腸内視鏡検査の両方を施行し,把握する.所見のない対照群,検診で発見された早期がん(mがん),早期がん(smがん),進行がんの4群に分けて評価する.

結果

化学法と免疫法のROC分布では,感度は,免疫法で60-100%.化学法は55-90%に分布している.一方,特異度については,免疫法で95-100%.化学法は75-95%に分布している.この結果から,感度・特異度共に,免疫法が化学法を上回るとしている.

不利益

早期がんについては,1年前の検診で陰性であったり,2年以上検診で陰性である群が50%以上みられる.

研究全般に関するコメント

大規模な調査である.1987年の結果については,詳細は不明である.大腸早期がん発見のためには,逐年の検査を行うことが大切であると述べている.

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