有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン

文献ID:S0016506

著者

熊西康信/藤田昌英/奥山也寸志/杉山龍平/太田 潤/田口鐵男/大島 明/津熊秀明/藤本伊三郎

出典: 日消集検誌/ 87巻, 160-4頁/ 発行年 1990年

方法

便潜血検査化学法

AF(Analytic Framework)

3

研究方法

検査精度

検診方法

便潜血検査化学法:制限食下シオノギB3枚法

対象数

実人数で5,919人

対象集団の特性

男:2,387人,女:3,532人.
全受診者12,520人から便潜血検査で要精検となった2,602人のうち,全大腸の検索(注腸X線および大腸内視鏡)がなされたのは47.5%,直腸鏡施行は63.9%

対象集団の設定条件

大阪府下在住者

評価指標

大腸がんに対する感度・特異度

評価指標の把握

大腸集検受診者の問診票,集検結果,精検結果を入力し,1人1件のデータファイルを作成し,大阪府がん登録ファイルとの照合.(集検発見大腸がんと偽陰性例)

結果

集検終了後1年以内に診断された検診外発見がんを偽陰性とすると,シオノギB3枚法の感度は76.9%(10/13),特異度は79.9%(4,718/5,906)であった.

不利益

大腸がんの見逃し(便潜血検査および精検)および精検未受診.精検の偶発症には言及なし

研究全般に関するコメント

化学法であるシオノギB3枚法を用いた大腸がん検診を大阪府がん登録と記録照合することにより,その精度を報告している.がん登録との記録照合により5人の検診外発見がんを把握することができた.3人が便潜血検査の偽陰性,1人が精検の偽陰性,残る1人は精検未受診症例であった.

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