有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン
文献ID:S0016502
PMID:
10027349
方法
便潜血検査化学法
AF(Analytic Framework)
1
研究方法
症例対照研究
検診方法
便潜血検査化学法:Hemoccult
対象数
症例群:178人
対照群:症例と個別に,性,年齢,居住地区をマッチさせ,1:4の比で選択.症例死亡時に生存.対応する症例の診断後に,腺腫や非致死的大腸がんに罹患しても除外していない.712人
受診率
4回の検診のうち最低1回は受診した割合:症例48.3%,対照61.1%
対象集団の特性
45-74歳 男女
対象集団の設定条件
Burgandy (仏)の12地区
評価指標
大腸がんによる死亡リスク
評価指標の把握
がん登録,検診データシステム
結果
1回でも検診を受けると,全く受けない場合にくらべてオッズ比は0.67 (95%CI, 0.48-0.94).3年以内 OR0.64 (95%CI, 0.46-0.91),3年以上 OR1.14 (95%CI, 0.50-2.63) すなわち,2年ごとの大腸がん検診受診により死亡が33%低下する.
不利益
記載なし
研究全般に関するコメント
3年以内の受診で死亡リスクは0.30-0.50の低下が示唆された.症状受診の扱いにやや問題ある.また1-3ヶ月のORが高いのをみると,症状受診がかなり多いのだろう.最終受診から2〜3年までのオッズ比が低い.