有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン

文献ID:S0016502 PMID: 10027349

著者

Faivre J/Tazi MA/El Mrini T/Lejeune C/Benhamiche AM/Dassonville F

出典: Brit J Cancer/ 79巻, 680-3頁/ 発行年 1999年

方法

便潜血検査化学法

AF(Analytic Framework)

1

研究方法

症例対照研究

検診方法

便潜血検査化学法:Hemoccult

対象数

症例群:178人
対照群:症例と個別に,性,年齢,居住地区をマッチさせ,1:4の比で選択.症例死亡時に生存.対応する症例の診断後に,腺腫や非致死的大腸がんに罹患しても除外していない.712人

受診率

4回の検診のうち最低1回は受診した割合:症例48.3%,対照61.1%

対象集団の特性

45-74歳 男女

対象集団の設定条件

Burgandy (仏)の12地区

評価指標

大腸がんによる死亡リスク

評価指標の把握

がん登録,検診データシステム

結果

1回でも検診を受けると,全く受けない場合にくらべてオッズ比は0.67 (95%CI, 0.48-0.94).3年以内 OR0.64 (95%CI, 0.46-0.91),3年以上 OR1.14 (95%CI, 0.50-2.63) すなわち,2年ごとの大腸がん検診受診により死亡が33%低下する.

不利益

記載なし

研究全般に関するコメント

3年以内の受診で死亡リスクは0.30-0.50の低下が示唆された.症状受診の扱いにやや問題ある.また1-3ヶ月のORが高いのをみると,症状受診がかなり多いのだろう.最終受診から2〜3年までのオッズ比が低い.

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