(旧版)腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン
文献ID:S0007647
PMID:
8316882
研究デザイン
4. RCT (Randomized Controlled Trial)
Evidence Level
Level 4
研究施設
ST. Gorans Hospital, Krokinska Hospital, Stockholm, Sweden
目的
腰椎椎間板ヘルニアに対し顕微鏡視下手術、標準手術のどちらかにランダマイズした症例を経過観察し、enganced CTと臨床症状を観察し評価する。
対象患者
CTにて単一椎間の椎間板ヘルニアが確認された63例中50例が対象となった。乱数表にて標準手術か、顕微鏡視下手術かを決定している。
症例数
50
主要評価項目とそれに用いた統計手法
contrast-enhanced CTを術後1-2カ月後、および1年後に撮影し、診察を行った。CTは画像計測を行い、臨床症状はVAS を用い評価している。
統計はMann-Whitney U-test、Kruskal-Wallis test、Spearman rankingを用いている。
結果
手術の1年後に、16人の患者でposterior disc protrusionを示し、47人は瘢痕組織を認め、13人では神経根の転位を認めた。
結論
顕微鏡視下手術を行った患者で、瘢痕組織がより少ないということはなかった。術後の画像上の変化は腰痛、下肢痛との間に明確な相関関係を示さなかった。
作成者
野村 武