(旧版)腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン

文献ID:S0007645 PMID: 8799541

著者

Henriksen L/Schmidt K/Eskesen V/et al.

出典: Br J Neurosurg/ 10巻, 3号, 289-93頁/ 発行年 1996年06月

研究デザイン

4. RCT (Randomized Controlled Trial)

Evidence Level

Level 4

研究施設

コペンハーゲン大学グロストラップ病院、デンマーク

目的

顕微鏡視下腰椎椎間板ヘルニア摘出術が従来法によるヘルニア摘出術と比較して術後の疼痛を減らし入院期間を短縮することが可能かを評価する。

対象患者

脊髄腔造影とCTで腰部椎間板ヘルニアが確認された79症例(20-60歳)。
カスパーのレトラクターが届かない程の肥満患者や以前に腰の手術を受けた患者、多根障害の患者は除外した。

症例数

79

追跡率(%)

98.7

介入

39例の顕微鏡視下ヘルニア摘出術群と40例の従来法によるヘルニア摘出群

主要評価項目とそれに用いた統計手法

検索項目は術前後のVAS(Visual Analogue Scale)
切開創、筋膜切開創、手術時間、手術時間、入院期間、フィブリノーゲン、血沈ノンパラメトリック分析

結果

調査項目で両群で有意差があったのは手術時間が顕微鏡群が48分で従来法群が35分であり、背筋の筋膜の切開する長さがそれぞれ31mmと70mmの差で手術から退院までそれぞれ5.2日と4.6日であった。鎮痛剤の投与は2、4、6日2、4、6週とも差はなかった。術後の鎮痛剤の使用量、入院期間、血沈値などは有意差が見られなかった。

結論

顕微鏡視下腰椎椎間板ヘルニア摘出術は拡大した明るい視野で切開創を小さくすることができるが術後の鎮痛剤や入院期間の短縮には有意差がない。

コメント

データの信頼性あり

作成者

出沢 明

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