(旧版)腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン
文献ID:S0007635
PMID:
10621926
研究デザイン
8. Case Series
Evidence Level
Level 7
研究施設
東北大学整形外科学教室関連の14病院
目的
腰椎椎間板ヘルニアの治療におけるEtodolac (selective cyclo-oxygenase-2inhibitor)の効果を検討する。
研究期間
1996-1997年
対象患者
17から80歳(平均42.5歳)の81症例を対象とした。
症例数
81
介入
200mgを1日2回内服し、1から2週間投与による治療効果を検討。
主要評価項目とそれに用いた統計手法
日本整形外科学会腰痛治療判定基準の自他覚所見の改善率を検討した。
71%以上を著効、40-70%を中等度改善、40%未満から0%を軽度改善、および改善なし、あるいは悪化に分類。
Wilcoxon's signed rank test
結果
腰痛、下肢痛、しびれ、歩行、SLRテスト、知覚障害、ADLの項目で、内服前に比べ有意な改善がみられた。
結論
腰椎椎間板ヘルニアの治療において、Etodolacは有効で使用に耐えうる。
コメント
placeboを用いたcross-over study未実施であり、また他のNSAIDsの内服や筋緊張弛緩薬の併用例もあり、研究デザイン上の弱点といえる。
作成者
持田讓治