(旧版)腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン
文献ID:S0007564
PMID:
11193500
研究デザイン
8. Case Series
Evidence Level
Level 7
研究施設
神戸大学、日本
目的
LDHの神経根障害のメカニズムにおいてCOX-2の役割を明らかにする。
対象患者
椎間板ヘルニア手術症例13人、平均41歳
症例数
13
介入
ヘルニアの椎間板組織を免疫組織学的に観察した。ヘルニア培養細胞を炎症性サイトカインにより刺激し、COX-2の発現を観察した。
コントロールとしてburst fracture 3例の椎間板を用いた。
結果
術中採取したヘルニア組織を免疫組織学的に検討し、組織内にCOX-2、インターロイキン-1β およびTNF-α の局在が認められた。またヘルニア培養細胞をインターロイキン-1βおよびTNF-αで刺激してCOX-2 mRNAが誘導されること、このPGE2生産はCOX-2の選択的抑制因子である6-methoxy-2-naphtyl 酢酸(6MNA)によって、明確に抑制された。
結論
椎間板ヘルニアにおける坐骨神経痛の発現において、COX-2や炎症サイトカインが重要な役割を演じている。
作成者
元文芳和