(旧版)腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン
文献ID:S0007537
PMID:
10436276
研究デザイン
8. Case Series
Evidence Level
Level 7
研究施設
岐阜県立多治見病院
目的
腰椎椎間板ヘルニア塊の最外層での血管新生の病理組織を調査した。
対象患者
腰椎椎間板ヘルニアで手術を受けた61例、64椎間板、年齢39(14-81)歳
症例数
61
介入
髄核摘出術によって得られた、ヘルニア塊の最外層での血管新生の組織病理を調査し、ヘルニア塊の被膜と、ヘルニア塊の内部組織と比較した。
主要評価項目とそれに用いた統計手法
血管新生の頻度:x2test
血管新生の程度:Wilcoxon's rank sum test
結果
被膜組織において、新生小血管は、ヘルニア型に関係なく、73.4%において存在した。
後縦靱帯を穿孔したヘルニアでは、ヘルニア塊の内部組織の血管の頻度、程度はかなり高かった。
結論
髄核部分が後縦靱帯を穿孔するとき、より強い新血管形成反応を起こすことを示唆する。
作成者
元文芳和