「科学的根拠(evidence)に基づく白内障診療ガイドラインの策定に関する研究」厚生科学研究補助金(21世紀型医療開拓推進研究事業:EBM分野)

文献ID:S0005332 PMID: 3332678

著者

Testa M/Iuliano G/Morton P/Longoni A

出典: J Ocul Pharmacol/ 3巻, 3号, 211-25頁/ 発行年 1987年

Ev level

II

対象患者と研究施設

38-76歳の初発白内障患者の試験前6ヶ月間で進行の早い(嚢下混濁、皮質混濁) 100名
全身的、眼科的に他に異常のないもの
1施設

目的と方法

ベンジルアルコール点眼液の白内障進行阻止効果についての2重盲検
0.07%ベンジルアルコール点眼液(アノキシジル点眼液)を3回/日 22ヵ月間
対照として生食かカタリン点眼液を使用
視力(0.2以上の変化)、屈折変化(0.75D以上)、水晶体混濁(細隙灯像と徹照像の写真で判定)を30日目、60日目で判定
白内障手術に至るかどうかを長期で判定(最長22ヵ月)
統計:ANOVA、Wilcoxon検定

結果

視力向上、混濁減少が30日、60日にベンジルアルコールで有意に認められた。
22ヵ月の長期において、生食では50%以上、カタリンでは約30%が手術となったのに対し、ベンジルアルコールでは数名のみが手術となった(有意差あり)。

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