「科学的根拠(evidence)に基づく白内障診療ガイドラインの策定に関する研究」厚生科学研究補助金(21世紀型医療開拓推進研究事業:EBM分野)

文献ID:S0005327

著者

佐々木一之/小原喜隆/藤原隆明

出典: あたらしい眼科/ 8巻, 7号, 1145-57頁/ 発行年 1991年

Ev level

II

対象患者と研究施設

39-81歳の初期老人性白内障(極大散瞳下での徹照像混濁面積40%以下) 321例630眼
15施設

目的と方法

L-システインの初期老人性白内障に対する効果判定
L-システイン 120mg/日群、240mg/日群、チオプロニン 300mg/日群に分け、二重盲検で検討
1-2年
視力、細隙灯所見、徹照所見、細隙灯写真(Scheimpflug像)、徹照写真
背景因子の解析はカイ二乗検定、Kruskal-WallisのH検定、効果判定にはKruskal-WallisのH検定

結果

視力の変動は3群に有意差なし。
細隙灯所見、徹照像、細隙灯写真、徹照写真ともに混濁進行抑制率に3群に有意差なし。
初診徹照像の混濁陰影面積50%未満の症例で、システイン240mg/日がチオプロニンに比べ有意に細隙像、徹照像とも混濁抑制がみられた。
副作用はチオプロニンが有意に高い。

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