「科学的根拠(evidence)に基づく白内障診療ガイドラインの策定に関する研究」厚生科学研究補助金(21世紀型医療開拓推進研究事業:EBM分野)
文献ID:S0005192
PMID:
9159676
Ev level
III
対象患者と研究施設
術前乱視1.0D以下の超音波乳化吸引術施行患者100例。
University hospital outpatient cataract clinic
目的と方法
強膜切開、角膜切開による乱視の比較。
角膜切開50症例、強膜切開50症例をランダムに割り付けた。
ケラトメトリーのvector analysis とFourier harmonic series analysis を行った。
結果
術翌日の乱視は角膜切開群で1.41 D +/- 0.66強膜切開群で 0.55 D+/- 0.31 であった。6ヵ月後で角膜切開で0.72 +/- 0.35 D、強膜切開で0.36 +/- 0.21 D であった。Fourier harmonic series analysisでは角膜切開のほうが不規則な乱視を生じていた。