「科学的根拠(evidence)に基づく白内障診療ガイドラインの策定に関する研究」厚生科学研究補助金(21世紀型医療開拓推進研究事業:EBM分野)
文献ID:S0005141
PMID:
9719976
Ev level
II
対象患者と研究施設
両眼の白内障手術を行った66症例。
Department of Ophthalmology, Hjorring Hospital, Denmark
目的と方法
白内障手術における局所麻酔方法の比較。
前投薬は使用せず、球後麻酔、テノン嚢下麻酔、点眼麻酔のいずれかにランダムに割り付け。
疼痛スコアを比較した。
unpaired and paired two-tailed t-test、Mann-Whitney rank sum test、ANOVA
結果
術中疼痛不快反応は点眼麻酔>テノン嚢下麻酔>球後麻酔の順で強かった。術後疼痛はすべてのグループでなかった。再手術にテノン嚢下麻酔を好まなかった症例は16%、点眼麻酔を好まなかった症例は19%、球後麻酔を好まなかった症例は40%であった。点眼麻酔、テノン嚢下麻酔を好む理由は麻酔時の疼痛が少ないことであった。球後麻酔を好む理由は術中疼痛が少ないことであった。