「科学的根拠(evidence)に基づく白内障診療ガイドラインの策定に関する研究」厚生科学研究補助金(21世紀型医療開拓推進研究事業:EBM分野)
文献ID:S0005101
PMID:
2374679
Ev level
IV
対象患者と研究施設
白内障患者1008例(年齢範囲、45-79歳)
目的と方法
イタリア系米国人の加齢関連白内障に関する医療機関個別方式による症例対照研究で、水晶体混濁分類システムI(LOCSI)を用いて水晶体混濁を分類した。
LOCS I白内障分類での白内障病型診断
結果
両眼の判定が可能だった全症例中の65%で、単一の病型の白内障が認められた。全患者および単一病型の患者において、皮質混濁の頻度が最も高く、後嚢下混濁の頻度が最も低かった。両側性白内障の患者では、白内障病型と重症度の一致程度が高かった。両眼白内障における病型の高度の一致と、加齢に伴う片側性白内障の有病率の低下は、片側性白内障の患者が対側眼に同型の混濁を生じる高リスク群であることを示唆している。皮質白内障の頻度は女性でより高く、片側性白内障の患者では、左眼に生じる頻度がより高かった。