「科学的根拠(evidence)に基づく白内障診療ガイドラインの策定に関する研究」厚生科学研究補助金(21世紀型医療開拓推進研究事業:EBM分野)

文献ID:S0005031 PMID: 9488275

著者

Klein BE/Klein R/Lee KE

出典: Arch Ophthalmol/ 116巻, 2号, 219-25頁/ 発行年 1998年

Ev level

II

対象患者と研究施設

1988-1990年に施行されたビーバーダム眼研究に参加した4926例中、追跡調査(1993-1995年)に参加した3684例

目的と方法

ビーバーダム眼研究において核、皮質および後嚢下白内障の発症率を検討すること。

評価には水晶体の写真記録が含まれた。核性混濁評価には細隙灯写真が、また皮質部および後嚢下白内障評価には後方照明写真が撮影された。写真の評価判定は、訓練された評価者によりマスク方式で、ベースラインおよび追跡調査写真に同じプロトコールを用いて施行された。両評価には同じ評価者があたった。

結果

核性白内障は対象者右眼の13.1%、皮質白内障は8.0%、後嚢下白内障は3.4%で発現した。右眼核性白内障の累積発症は、ベースライン時43-54歳の人の2.9%から75歳以上の人の40.0%に増加した。同様に皮質性および後嚢下白内障に対してはそれぞれ、1.9%から21.8%、1.4%から7.3%であった。年齢調整後でも、女性は男性よりも核性白内障に罹患しやすい傾向にあった。

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