「科学的根拠(evidence)に基づく白内障診療ガイドラインの策定に関する研究」厚生科学研究補助金(21世紀型医療開拓推進研究事業:EBM分野)

文献ID:S0005030 PMID: 8637678

著者

Leske MC/Chylack LT/Wu SY/Schoenfeld E/He Q/Friend J/Wolfe J

出典: Ophthalmology/ 103巻, 5号, 705-12頁/ 発行年 1996年

Ev level

III

対象患者と研究施設

白内障縦断的研究の参加者764例

目的と方法

全水晶体混濁タイプの自然経過に関する疫学研究である白内障縦断的研究において核混濁の発生率と進行率を評価すること。

症例対照研究の一部として1988年12月までに収集したベースラインのデータには、カラースリット、逆光照明写真、Scheimpflug写真も含めた。同様のデータは、白内障縦断的研究としてその後1年間隔での来院時に4回収集した。

結果

ベースライン時に核混濁がみられなかった症例において、新たな混濁の発生率は追跡調査2年後で6%、5年後で8%であった。既存核混濁の進行はより高度であった。核混濁既存症例において、核混濁の進行は2年後には1/3以上、5年後にはほぼ半数でみられた。高齢は新たな核混濁の高い発生率と有意に関連したが、既存混濁の進行とは関連しなかった。他の混濁タイプを有した症例は、核混濁の発生率と進行率がより高かった。

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